題名『プルーフ・オブ・ライフ』
(原題)Proof Of Life
観た日/2001.12.11
チャンネル/レンタルビデオ
ジャンル/サスペンス・アクション・ドラマ
製作年・国/・米
監督/テイラー・ハックフォード
出演/メグ・ライアン、ラッセル・クロウ、デヴィッド・モース、パメラ・リード、デッヴィッド・カルーソ

★公式サイト(英語版)★http://proofoflife.warnerbros.com/

★こんな映画です★
 南米の国テカラ(架空の国)でダムの工事に携わる米国人技師ピーター(デヴィッド・モース)はある日全く偶然に反政府ゲリラに誘拐される。呆然とする妻アリス(メグ・ライアン)の元へ、保険会社から、国際的な人質事件専門の交渉人テリー(ラッセル・クロウ)が派遣されてくる。しかし、交渉に入ろうとすると間もなくピーターの会社は経営難から、その保険をキャンセルしていた事が明らかとなる。テリーは一旦、テカラを離れるが、思い直して「ピーターを必ず生きて連れ戻す」と決心してテカラへ戻る。
 二大ビッグスター共演で話題になった、ロマンチック(?)・サスペンス・アクション。

★こんな事考えてみました★
 これは「もったいない映画」だよね〜。ほんっと、もったいない。この一言に尽きてしまいます。

 だいたい、宣伝の仕方を間違ってしまっていますよ。だって、キャッチコピーに「決して恋に落ちない事」なんてあったら、誰だって
『パール・ハーバー』みたいなラブ・ストーリーを期待しちゃうじゃないですか。でも、この映画、まったく「ラブ」な部分って無いんですもん。(そりゃ、「キスシーン」はありますよ、一応ね、でもいかにも一応、まるでとってつけたような感じなのよ〜)映画の紹介のページでも、「ロマンティック・サスペンス・アクション」ってなってましたけど、残念ながら「ロマンティック」な部分なんてカケラも無いです。
 最初から、例えば
『交渉人』みたいなサスペンス・アクションだ、とか『トラフィック』みたいな社会派ドラマだとか言われていれば、誰も「ロマンティック」を期待しないわけで、そう思って観れば、そこそこ面白い映画なんです。そんな点でもなんだかほんっと「もったいない事したなぁ」って思えちゃうんですよね。

 この映画は、「国際的なテロリストに対する交渉人」と言う、ほとんどその存在を知られていないが、実在する職業を描いた、実に地味〜で、堅実な映画だったんじゃないか、とワタクシは思いました。そういう意味では、中途半端(気分だけの「ロマンス」なんて、あまりに中途半端!)に「ロマンス」を織り交ぜたのは失敗だったように見えます。もっとドキュメンタリータッチで、交渉人はなんとか救出しようとがんばってるのに、会社も、政府(アメリカも現地の政府も)本気で救出して欲しいとは思っていない、その辺のギャップとかを、社会的なお話として描いた方が良かったかもね。
 ちょっと前に、テレビ(NHKだったと思うけど、定かじゃない)で、この国際的な交渉人のドキュメンタリーをやってまして、確かに交渉人のおかげで無事人質は救出されるんだけど、結局お金を渡しちゃうので、テロ組織は潤っちゃう。で、国連のそういう機関(なんて言う所かは、忘れちゃった、ごめんなさい)は、ビジネス化した誘拐がいつまでたってもなくならないので、交渉人の活躍をあまり快く思っていない。この映画も、そういう社会的な問題点、みたいな事にもうちょっと焦点を当てたりして(会社が保険をかけていなければ、交渉人は仕事が途中でも呼び戻されちゃう、って言うのはなかなか現実的な問題を含んでいて、「誘拐する方にとっても、交渉する方にとってもビジネスなのだ」って事を語るという点でも、良かったと思う)、「世間に事の是非を問い掛ける」みたいな映画にしても良かったよね。
 でも、そうなると「メグ・ライアン」、いらないってなっちゃうんだけど・・・。

 「メグ・ライアンはミスキャスト」って意見が圧倒的ですけど、ワタクシは「ミスキャスト」とは思わないです。「メグ・ライアンと言えばロマンチッ・コメディ、彼女が出ている限りロマンチックを期待しないではいられない」って人にとっては確かに「ミスキャスト」でしょうが、メグ・ライアン本人の演技はそんなに悪く無かったです。ただ、この役そのものが「何の為にいるのか良くわからない役」なんでね・・・。「夫が突然誘拐されても気丈に振舞う奥さん」の役なら、「お姉さん」の役のパメラ・リードがしっかり(なんかこっちの方がほんとの奥さんみたい)演じてたし、「突然、夫が誘拐されて、右往左往して泣いてばかりいる役に立たない奥さん」だって言うんなら「交渉人」がその彼女の為に会社の命令に背いてまで戻ってくるってのは変だし。(いくら、かわいくて魅力的だ、とか言ったってねぇ・・・)
 メグの実生活の「離婚」とか「不倫騒動」のせいで、必要以上にこの映画の「ロマンス」の部分を強調された宣伝をしてしまった、という所がこの映画の失敗の失敗たる所以、だとしたら、確かにメグをキャスティングしたのは「失敗」って事になるとは思いますけど。でも、それはまあ、「不運だった」って事ですもんね。(タイミングはなんとも悪いけど、誰のせいってわけでも無いでしょう)
 この映画のせいで「やっぱりメグ・ライアンは、ロマンチック・コメディじゃないとダメね」って事になって、これからそんな役ばっかりやるようになるとしたら、それはやっぱり「もったいない」なぁ。

 ワタクシ、デヴィッド・モースとラッセル・クロウと、デヴィッド・カルーソの三人はとても「似ている」(この場合は顔がね)と思うのです。この映画を観る前からこの三人は似ていると思っていました。(デヴィッド・カルーソは、テレビ版ラッセル・クロウだと思っていた。『NYPDブルー』〔テレビシリーズ〕とか、すごくかっこ良かったです)で、この三人が兄弟だ、という設定にした方がよかったんじゃないでしょうかね〜と思うのですが、いかがでしょう?兄のデビッド・モースが誘拐されたので、弟のラッセル・クロウが交渉人をやってるって事で(なんたる偶然!)頼むって事にすれば、会社が契約を解約していたとしても、身内なら交渉をやめないでしょう、普通。で、地元に(なぜか)詳しい真中のお兄さん、デヴィッド・カルーソがなにかと助けてくれる。うーん、美しい兄弟愛だ!ってダメかな〜。
 でも、こうなるとますます「メグ・ライアン」、いらなくなっちゃうんだよね〜。

★ゆみたに的チェ〜ック!★
プルーフ・オブ・ライフ メグ・ライアンのペンダント メグ・ライアンが、まるで結婚式のお色直しででもあるかのように、毎回違う服で登場するのは、「現実感がない」と批判している方もいらっしゃるようでしたが、熱い(南米?)国の事であるし(汗かくし)、誘拐されたのがメグと言うわけでは無いんだし、日にちが変われば、服も変わるでしょう、という事で、ワタクシはそんなに変だとは思いませんでした。シンプルで着易そうな服で、けっこう「イイ感じ」だったと思います。

 その、メグ・ライアンが前半でしていたネックレス(のつもり、ペンダントかな?)。南米だし、普段していたものだし、カジュアルって事で、多分シルバーでしょう、と思います。途中に、小さな石(もしかしたらビーズかも)がついていました。このペンダント、後半はなぜが、皮ひもだけになちゃうのです。なんでだろ?

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