| 題名『テイラー・オブ・パナマ』 (原題)The Tailar Of Panama |
| 観た日/2001.07.09 チャンネル/映画館(ニコー劇場) ジャンル/ドラマ・サスペンス 製作年・国/2001・米、アイルランド 監督/ジョン・ブアマン 出演/ピアース・ブロスナン、ジェフリー・ラッシュ、ジェイミー・リー・カーティス |
★公式サイト★http://www.spe.co.jp/movie/thetailorofpanama/
★こんな映画です★
アンディ・オスナード(ピアーズ・ブロスナン)は、MI6(英国諜報部)のスパイであるが、女性問題でパナマへ左遷される。パナマは北アメリカと南アメリカの間にある運河の国。パナマ運河は、100年もの間アメリカが管理していたが、1999年12月31日パナマへその所有権が返還された。この国の政情を探る為、オスナードは、その仕事柄、国のあらゆる階層の要人に直に接するパナマ在住の英国人で、「ペンデル&ブレスウェイト」というオーダーメイドの紳士服店の店長ハリー・ペンデル(ジェフリー・ラッシュ)に、近づく。
スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレ原作のベストセラー『パナマの仕立て屋』(映画の邦題もこっちの方が良いと思うがなぁ)を本人の製作、脚本で映画化したスパイ・スリラー。
★こんな事考えてみました★
『パール・ハーバー』は、週末にダンナと行く事になったし、『A.I.』は、来週、友だちと見に行く事になった、さて今日は何を観に行こうかな〜、と思って、家を出るときは『ベティ・サイズモア』にしよう、と思っていたのですが、歩いている途中で気が変わって、急遽、こちらにしました。
この、観に行った「ニコー劇場」ってのが、狭くて、薄暗くて(映画やってないときの場内が)、椅子のクッションが悪い(座ると沈むの。あれって、けっこう腰にくるんですよね〜)で、イマイチ好きじゃないので、どうしようか、入る直前まで迷いました。
でも、『ベティ・サイズモア』は、来週までやってるが、こちらは明日までって事で、やっぱり、観とかなきゃ、でこちらにしました。
いや、逃さなくてよかった〜。すんごい、おもしろかったっす。『A.I.』と『パール・ハーバー』の陰にかすんで、しかも、この後、『猿の惑星』が控えてる、ってんで早々に打ち切られるんでしょうが、もったいないな〜。本日、ワタクシが行った時も全然お客さんいませんで、5〜6人?って感じでした。しかも、レディースデーだというのに、オヤジばっかり・・・。
確かに、映画そのものも、地味です。「スパイもの」と言っても派手なドンパチがあるわけじゃないですし、すごいカーチェイスが延々と続くわけでも、CGで作った戦闘機がビルの窓から入ってくるわけでもありません。そういう意味では、ハラハラドキドキ、手に汗握るって場面は無いです。
でもねー、お話が良くできてるんですよ。さすが、スパイ小説の王様(なんて言われてるのかどうかは知らない、ワタクシが勝手に言ってるだけ)ジョン・ル・カレ原作、ですね。間違いはないです。
前半は、ちょっと、説明的(登場人物がどういう人か、とか、パナマという国はどういう国か、とか、重要且つ、必要な事ではあるが)なんですが、「え?なんで、こんな素人のワタクシでも嘘ってわかるような話、信じるの?」って、思った所から、だんだん車輪が転がり始めると言うか、加速がついておもしろくなってきます。
この映画、一連の『007シリーズ』とか、そういった最近のスパイ映画への皮肉に満ち満ちた映画(パロディとはちょっと違う)です。だいたい、ピアース・ブロスナンが主演で、しかもMI6(イギリス諜報部)のスパイって、007そのままみたいな設定の人物だし、ジェイミー・リー・カーティスも、『トゥルー・ライズ』の時の役とほぼおなじ設定、って、もう、最初っから「皮肉〜!ってか〜んじ〜!!」です。セリフの端々には何かと映画の話が出てきますし、ラスト近くは古い映画の一場面(あんまり書くとネタバレしちゃう)だし。一歩間違えば、『裸の銃を持つ男』(1988・米/出演:レスリー・ニールセン)のシリーズみたいな「パロディ」ものになっちゃうんだけど、そこをぐっと抑えて、「一見、渋ーいスパイもの」仕立てにしているところが、これまた、皮肉。でも「オバカ映画」にしなかったのが、良かったと、ワタクシは思います。
ピアース・ブロスナン「『ジェームズ・ボンド』はもうやらない」って言ってなんで、この役(だって、一見ジェームズ・ボンドそのものに見える)なの?って思ったですけど、確かに、「ジェームズ・ボンド」とは、まったくかけ離れた人物(正義のせの字も無いような極悪非道な男)でした。今まで、はっきり言ってこの人、「イマイチ」って思っていたですけど、この映画ではなかなか、「へー、やるなー。」って感じの役です。いいです。
「『ミッション:インポッシブル』も、『M:I-2』も、それなりにはおもしろかったが、でも、あれはどちらも『スパイ大作戦』とは違うんだよな〜」と、思われていた方々にはお薦め、です。でも、まぁ、派手な映像があるわけじゃないし、皮肉はきついので、ビデオになるまで待ってもいいかも、とは思いますが、一回は観て欲しい。なかなか「拾い物」って感じの映画です。
この映画、いろんな意味で「大人の映画」(アダルトって意味じゃないよ)なんですよね。言葉悪いですが「この面白さはジャリ(お子様)にはわかんねぇよ」ってカンジ。どおりでオヤジばっかり来てたわけだ。
★ゆみたに的チェ〜ック!★
アクセサリーは、ジェイミー・リー・カーティスが、大きなクロスを首からかけてました。カソリックなのかな?
オープニング、仕立て屋のハリーが、生地にものさしをあてながらチャコで印をつけていく様子が、ちょっと早回しで、写るんですが、これがすごい。一流の仕立て屋は、パターンなんて起こさないんですね。パターンを使うのは、既製服なのか・・・。
この、仕立て屋さん、映画の中で、「こちらは400年の伝統があるイギリス仕込みのオーダーメイド、あちらはイタリアの既製服。1,000ドル節約したいなら、アルマーニにしたらいい」と叫ぶんですが、すごいですね〜。アルマーニより1,000ドルも高いのかぁ。ため息。
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